住宅ローンが残っている家は売れるのか不安なあなたへ
「住宅ローンがまだ残っているけど、家を売りたい。抵当権がついてるのに本当に売れるの?」
「銀行への連絡はいつ?司法書士は誰に頼む?契約書の注意点は?」
不安、分かります。結論から言うと、抵当権が残っていても売却は可能です。ポイントは、どの順番で誰に何を伝え、どんな書類を揃え、どこでお金が動くかを“時系列”で理解すること。この記事では、実体験ベースで「迷わない動線」を作り、よくある疑問に会話形式で答えながら、現場で使えるノウハウに落とし込みます。最後に、訳アリ不動産買取の選択肢もさりげなく紹介します。
基本知識:抵当権が残っていても売れる、その前提条件
抵当権の超要点整理
- 定義の要点: 抵当権は、住宅ローンの担保として金融機関が持つ権利。返済不能時に不動産を競売できる法的な“安全装置”です。
- 売却との関係: 売却自体は可能。ただし、引渡しまでに抵当権を「抹消」すること(=ローンを完済し、登記を外すこと)が条件になります。
- 誰が関与する? 金融機関(債権者)、売主、買主、不動産会社、司法書士。決済当日の資金移動と登記が一体で進みます。
参考情報(制度ガイド):法務省(登記制度)、国土交通省(不動産取引の基礎)、住宅金融支援機構(住宅ローンの基礎)
- 法務省:https://www.moj.go.jp/
- 国土交通省:https://www.mlit.go.jp/
- 住宅金融支援機構:https://www.jhf.go.jp/
よくある質問
- 質問: 抵当権が残っていても内見や買付は進めて良い?
回答: 問題ありません。契約条件に「抵当権抹消」を明記し、決済・引渡しまでに抹消を完了させます。 - 質問: 抹消は先にやらないとダメ?
回答: 通常は“同時決済”で売却代金を使って完済→抹消します。先行抹消は、自己資金で完済できる場合のみ。
事前に確認すべきこと:最初の7〜14日で“勝ち筋”を固める
残債額の把握:今いくら残っている?
- 確認方法: 金融機関の“残高証明書”または“弁済予定額”の照会。売却予定日を想定し、利息+事務手数料込みの精算見込額を出してもらう。
- ポイント: 残債額と査定額の“差”が戦略を決めます。プラスなら一般売却、マイナスなら自己資金補填か任意売却を検討。
よくある質問
- 質問: 「残高証明」と「弁済予定額」って違うの?
回答: 残高証明は現時点の元金残高。弁済予定額は売却日に合わせた利息・諸費用含みの“精算に必要な総額”。
査定の取り方:1社ではなく“意図的な複数社”
- 依頼先の選び方: 一般仲介(地場中堅2社+大手1社)+買取業者(即現金化)で“4社”が目安。
- 比較軸: 提示価格、売却期間、囲い込みの懸念、費用の透明性、担当者の実務経験(抵当権案件の実績)。
- コツ: 最初から「抵当権残あり」「残債見込」を伝え、同時決済前提の段取り経験を確認。
金融機関への相談:タイミングは“査定相場が見えたらすぐ”
- 伝えること: 売却意向、想定価格帯、予定時期、同時決済の希望、司法書士の手配予定。
- もらうもの: 抹消に必要な書類の案内、弁済予定額の計算、決済当日の持ち回り手続きの可否。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 取得先 | いつ使うか | 備考 |
|---|---|---|---|
| 登記事項証明書 | 法務局 | 査定・契約前 | 抵当権の状態確認 |
| 公図・建物図面 | 法務局 | 査定〜契約 | 境界・登記内容確認 |
| 固定資産税納税通知書 | 市区町村 | 査定・費用見積 | 精算に必要 |
| ローン残高証明/弁済予定額 | 金融機関 | 決済直前 | 利息・手数料含む |
| 売買契約書(案) | 不動産会社 | 契約 | 抵当権抹消特約を明記 |
| 委任状・資格証明等 | 司法書士 | 決済・抹消登記 | 金融機関指定書式あり |
役立つ公的情報(総合窓口):
- 法務省(登記・法務局):https://www.moj.go.jp/
- e-Gov(行政手続きポータル):https://www.e-gov.go.jp/
- 全宅連(不動産取引の基礎):https://www.zentaku.or.jp/
実体験ベースの時系列手続き:迷わない“同時決済”のロードマップ
全体フロー図(テキスト図)
査定・相場把握
↓
金融機関に売却意向を伝達(弁済予定額の取得)
↓
買主探し(仲介)/買取選定(業者)
↓
売買契約(抵当権抹消特約/ローン特約等)
↓
決済準備(司法書士手配・書類収集・精算表確定)
↓
同時決済当日(代金受領→ローン完済→抵当権抹消→引渡し)
↓
アフター精算(税金・費用の帳尻合わせ)
ステップ1:査定依頼(1〜2週間)
- やること: 複数社に机上査定→訪問査定。登記事項証明で抵当権の状態を共有。
- 見極め: 相場価格帯/販売期間/“買取”の即金性と価格差。
- 失敗を防ぐコツ: 高すぎる売出しは期間延長→金利増で弁済額が膨らむ。“売れる価格”に設定。
ステップ2:金融機関と事前調整(同時進行)
- やること: 弁済予定額の取り寄せ、決済日仮押さえ、抹消書類の準備可否確認。
- 注意点: 団信保険・保証会社の関与がある場合の事務フローを事前把握。
- 会話のポイント: 「同時決済で一括弁済→抹消→引渡し」の段取りを明確化。
ステップ3:売買契約(2〜4週間)
- 契約条項の肝:
- 抵当権抹消特約: 決済までに抵当権を抹消できない場合は契約解除・手付返還などの取り決め。
- ローン特約(買主側): 買主ローン不成立時の解除条件。売主の抵当権抹消に連動する期日管理。
- 付帯設備表・物件状況確認書: 後トラブルの予防。
- 手付金の扱い: 相場5〜10%。使い込み禁止。預りまたは分別管理。
ステップ4:決済準備(1〜3週間)
- 司法書士の手配: 登記移転+抵当権抹消を一括対応。金融機関持ち回りが必要な場合は日程調整。
- 精算表の確定: 残債・固定資産税日割り・管理費/修繕積立金(区分)・仲介手数料・登記費用・司法書士報酬。
- 書類の最終チェック: 権利証/登記識別情報、印鑑証明、本人確認書類、委任状、抵当権抹消書類の原本。
ステップ5:同時決済当日(半日〜1日)
- 資金の流れ(典型例):
- 買主→売主: 売買代金全額(または買主ローン金融機関から直接振込)。
- 売主→金融機関: 残債一括弁済。
- 司法書士: 移転登記・抵当権抹消登記の申請。
- 成立の瞬間: 司法書士がオンライン申請/持ち回り提出。申請受理で引渡し完了扱い。
- その後: 登記完了は数日〜1週間程度。登記完了書類は必ず保管。
ステップ6:引渡し後のアフター(1〜3週間)
- 費用の最終精算: 管理費や固定資産税の精算差額のやり取り。
- 税務の確認: 譲渡所得が発生する場合の確定申告。居住用3,000万円特別控除の適用可否の検討。
- 住民・ライフライン: 住所変更・電気・ガス・水道の解約/名義変更。
参考情報(制度全般・税務):
- 国税庁(タックスアンサー総合):https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/index.html
- 国土交通省(不動産取引):https://www.mlit.go.jp/
- 全宅連(契約実務の基礎):https://www.zentaku.or.jp/
注意点・トラブル回避のコツ:現場で本当に起きる“あるある”と対策
ケース別の戦略選択
| 状況 | 戦略 | 実務上のポイント |
|---|---|---|
| 売却価格 ≥ 残債 | 一般仲介(競争入札も検討) | 決済期日に合わせて弁済額確定 |
| 売却価格 < 残債(少額不足) | 自己資金で補填 | 精算表で不足額を明確化 |
| 売却価格 < 残債(多額不足) | 任意売却 | 債権者の同意・価格交渉が鍵 |
| 急ぎたい/内在トラブルあり | 不動産買取 | 価格は下がるがスピード・確実性 |
よくある質問
- 質問: 任意売却って何を“任意”にしてるの?
回答: 競売ではなく、債権者の同意を得て市場売却で処理する“合意型”の売却。信用情報や差押えの進行状況にも注意。
債務整理や任意売却の基礎:住宅金融支援機構(トップ)https://www.jhf.go.jp/
契約条項の落とし穴
- 抵当権抹消特約の不備: 抹消不可時の解除条件・違約金の扱いを曖昧にしない。
- 引渡し条件の齟齬: “現況有姿”か“引渡し前修繕あり”か、設備の動作保証を文書で。
- 手付流れの誤解: 手付解除期限・違約解除の要件を双方が同じ理解に。
- 違法増改築の未申告: 物件状況確認書で必ず申告。後からバレると高コスト。
費用・税金のリアル
- 費用の主な内訳:
- 仲介手数料: 売買価格に応じた上限(報酬規定)。
- 登記費用: 登録免許税+司法書士報酬。
- 諸経費: 印紙税、固定資産税精算、管理費/修繕積立金(区分)。
- 税金の基礎:
- 譲渡所得税・住民税: 売却益が出た場合に課税。居住用の特例(3,000万円控除など)や所有期間区分により税率変動。
- 確定申告: 原則必要(控除適用時も)。必要書類は売買契約書、仲介手数料の領収書、登記事項証明など。
税務の原則確認:国税庁(タックスアンサー総合)https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/index.html
スケジュール管理のコツ
- 逆算の基本: 決済予定日から逆算して、金融機関の弁済額発行リードタイム(数営業日〜)と司法書士の準備期間を確保。
- 連絡の優先順位: 不動産会社⇄金融機関⇄司法書士の三角形で“情報の同時共有”。
- 代替日を確保: 金融機関の事務都合で当日持ち回り不可のケースに備え、予備日を設定。
よくある疑問に会話形式で回答:検索ユーザーの“今”に刺す
- 質問: 売出し前に内装をリフォームすべき?
回答: 抵当権案件はスピードが命。高額リフォームよりも“見栄え改善(クリーニング、軽微補修)”で早期成約を狙うのが現実的です。 - 質問: 地方の築古で反響が薄い…どう戦う?
回答: 価格戦略+情報開示の質で勝負。耐震診断や既存住宅売買瑕疵保険の活用で“安心材料”を可視化。買取の併用提案も効果的。 - 質問: 決済当日に振込遅延が起きたら?
回答: 契約条項に“不可抗力時の延長”や“代替日設定”を入れておく。司法書士の現場判断に従い、登記申請は資金着金後に。 - 質問: 残債が多くて一般売却が厳しい…
回答: 任意売却の専門家に相談しつつ、“買取”をセーフティネットとして並走検討。心理的負担を軽くし、タイムロスを防ぎます。 - 質問: 先に引越しして空室にした方が売れる?
回答: 空室は見せやすい一方、二重コスト(家賃・管理費)が発生。内見に支障がないなら“居住中販売”も十分成立します。
実務に使えるミニツール:期間・費用・役割の見える化
期間の目安(一般売却/買取)
| 項目 | 一般売却 | 買取 |
|---|---|---|
| 査定〜媒介契約 | 1〜2週間 | 1週間 |
| 売出し〜成約 | 1〜3ヶ月 | 1〜2週間 |
| 成約〜決済 | 2〜4週間 | 1〜2週間 |
| 総期間目安 | 2〜4ヶ月 | 2〜4週間 |
役割分担マップ
- 不動産会社: 価格戦略、販売、契約作成、段取り調整
- 金融機関: 弁済額算出、抹消書類の発行、当日の事務対応
- 司法書士: 登記移転+抵当権抹消の申請、書類チェック
- 売主: 必要書類準備、決済資金の確認、スケジュール承認
- 買主: 資金手当(ローン審査)、内見、契約履行
ソフトランディングの選択肢:訳アリ不動産“買取”という安全策
「早く、確実に、手続きのストレスを小さく」——そんなニーズには“買取”がフィットします。抵当権残あり、任意売却見込み、境界未確定、古い増改築など、一般仲介で時間がかかる案件も、買取ならスピードと確実性のバランスが取れます。
- 買取のメリット:
- スピード: 決済まで最短数週間。
- 確実性: 買主のローン不成立リスクがない。
- 手間軽減: 室内残置物の処分や軽微瑕疵も柔軟対応が多い。
- 留意点: 価格は市場相場より下がる傾向。時間と価格の“トレードオフ”を理解した上で選択。
選択肢の一つとしての情報提供:訳あり物件の専門店【ラクウル】
- 抵当権残ありや任意売却の相談窓口として、最初の「相場確認」や「スケジュール試算」だけでも役立ちます。露骨な勧誘ではなく、“比較検討の一候補”としてどうぞ。
結論:抵当権が残っていても売却はできる——段取りがすべて
- 直球の結論: 抵当権が残っていても売却は可能。鍵は“時系列の段取り”と“関係者の同時調整”。
- 実務の指針: 残債把握→複数査定→金融機関調整→契約条項の設計→司法書士と決済準備→同時決済。
- 次の一歩: 不安が強いなら、一般仲介と買取の“二刀流”で比較を。手間を減らしたい、スピード重視なら買取も現実解。ラクウルのような専門店に“相場照会だけ”でもしておくと、退路ができます。
追加リソース:制度と実務の信頼できる参照先
- 法務省(登記制度・法務局案内):https://www.moj.go.jp/
- 国土交通省(不動産取引・住宅政策):https://www.mlit.go.jp/
- 住宅金融支援機構(住宅ローン全般):https://www.jhf.go.jp/
- 全宅連(不動産取引の基礎情報):https://www.zentaku.or.jp/
- 国税庁(タックスアンサー総合):https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/index.html
次に進める実践チェックリスト
- 残債額: 弁済予定額を金融機関に照会した。
- 査定: 一般仲介2〜3社+買取1社の査定を取得した。
- 契約条項: 抵当権抹消特約・ローン特約を文面確認した。
- 司法書士: 決済当日の段取り(持ち回り可否)を確認した。
- 精算表: 固定資産税・管理費・手数料・登記費用を織り込んだ。
- 代替案: 一般売却が延びた時の買取(ラクウル等)を比較済み。
この記事があなたの「不安」を「段取り」に変える一助になれば嬉しいです。状況が複雑なほど、早めの情報整理が心を軽くします。もし今すぐの解決が必要なら、専門店への“相談だけ”でも始めてみませんか。


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